literature ~ボクの本棚 小説~

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literature ~ボクの本棚 小説~ TOP  >  2012年10月

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刑事・片岡 勇次


最近、放火事件が増えている。
手口から同一犯だと思われる。
しかし、曜日も時間もバラバラで犯人を絞り込めないでいた。


署内に連絡が入る。
放火と思われる火災発生。

俺たちは現場に急いだ。
娘がひどい火傷を負い救急車で運ばれたらしい。

手口から 他の4件と同一犯に間違いない。
そこに、連絡が入る。
すぐ近くで怪しい人物が騒いでいるらしい。

俺は急いで向かった。

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クマ吉


13歳の誕生日前日、今日も喧嘩をする両親。
ここ1年くらい何度も両親の喧嘩を見てきた。
その度に癒してくれたのは『クマ吉』だった。
なにも言わず、私の話を聞いてくれる。
2歳の誕生日に貰った当時の私と同じ大きさのクマのぬいぐるみ。

その日も泣きながらクマ吉に話しかけていた。
私は そのまま寝てしまった。


「誕生日おめでとう」
どこからか声が聞こえた。
「ボクだよ。クマ吉だよ。いつも大切にしてくれて ありがとう」
「えっ、なんで喋れるの?」
驚いた私は言った。
「そんなことはいいから お話しようよ」
そう言うとクマ吉は私の話を聞いてくれた。
いつもと違うのはクマ吉が喋っていることだ。

私の幼い頃の話、初恋の話、クマ吉との思い出話。
そして両親の喧嘩の話。
...何時間もクマ吉と話した。

そしてクマ吉が言う。
「そろそろ お別れの時間だよ」
「なんで?ずっと話してたいよ」
と、私が言うとクマ吉が寂しそうに言った。
「...さよならしなきゃ」

居場所 ~俺と真由美~


子供の頃から悪ガキだった俺。
中学に入り親が離婚し、母親に引き取られた。
夜の仕事で俺を養ってくれたが
代わりに毎日のようにいろんな男が家に来た。
家に俺の居場所はなくなった。

帰る場所をなくした俺は外で悪いことを繰り返した。
そんな俺に中学2年のとき担任教師が教えた言葉
【是是非非】
正しいことと悪いことを区別できる人間になりなさい。
何度も言われた。
教師は嫌いだっかが担任の『木本』だけは信用できる存在だった。

中3になり、木本が交通事故で死んだ。
子供をかばっての事故だった。
唯一信用できる教師を失った。

真面目にはなれないが、間違ったことはしない。
そう決めたのは高校に入学するときだった。


しかし中学時代ヤンチャで有名だった俺を怖がって誰も寄ってこなかった。

ある日、屋上でカツアゲしている3年を止めようとし喧嘩になった。
その噂が広まり、さらに怖がられ俺は居場所をなくした。

何も変わらず2年になった。
俺の居場所は屋上と保健室だけだった。

三角形


幼馴染の『俊平』
高校に入って仲良くなった『美沙』
俺たち3人はいつも一緒にいた。

ある日、俊平が言った。
「美沙のこと好きになった」
ビックリした俺に俊平は
「お前は美沙のこと どう思ってる?」と聞く。
「友達としか思ったことねーよ」
と俺が答えると
「よかった。じゃあ美沙に告白していいか?」
「ああ、頑張れよ」
そう答えた俺は自分の気持ちに気づいていなかった。

数日後、俊平と美沙は付き合いだした。
それからも変わらず いつも3人で遊んでいた。

しかし俊平と美沙は2人の時間も増え
3人でいると なんだか居心地が悪くなった。

少しずつ 3人でいる時間は減った...

居場所 ~私と先輩~


はじめて あなた に会ったのは、学校の屋上だった。

私は高校1年の秋に転校してきた。
人見知りな私は1ヶ月経ってもクラスに馴染めずにいた。

お昼は一人屋上で過ごす。
急に悲しくなり声を出して泣いてしまった。

「うるせーな!こんな所でギャーギャー泣くなよ」
屋上の影で声が聞こえた。1コ上の山崎先輩だ。
怖いと有名だけど、近くで見るのは初めてだった。
「うるさくて昼寝もできねーよ」
「...ごめんなさい」
私は思わず謝ってしまった。

「みんな俺の居場所を奪うんだよ」
先輩はボソッと言って、何処かへ行ってしまった。
私には悲しそうな表情に見えた。

居場所...

次の日もクラスに居場所のない私は屋上に行く。
一人で食べるお弁当。空を見て過ごすお昼休み。

私は自分で居場所をなくしているのかもしれない。

数日後の雨の日。
雨の日はいつも屋上のドアの前でお昼を食べる。

...足音が聞こえる。
「先客か」
山崎先輩だ。
「私、もう行きますから」
「いいよ お前の居場所だろ」
と先輩は返す。
「...でも」と、私が言うと
「じゃあ、話し相手になってくれ」
そう言って先輩は階段の少し下に座った。

先輩はいろいろ話してくれた。
そして先輩は みんなが思ってるような人ではないとわかった。
でも人見知りの私は相づちも上手く打てなかった。

チャイムが鳴る。
「つまらない話で ごめんな」
そう言って先輩は行ってしまった。



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