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公園で待つ


君は一枚のメモを残し
僕の前から姿を消した。

【12月16日 本町公園】
たった これだけのメモだった。

近所のすごく小さな公園
だけど、僕たち二人には
たくさんの思い出が詰まった公園だ。

学生時代、夜中に家を抜け出し語り合った。
君は何かあるたびに 僕を公園に呼び出した。

僕が君に告白したのも その公園だった。

君がいなくなって
僕は毎年12月16日を その公園で過ごした。

そして、5年目の今日を君を待つ最後の日に決めた。



今年も公園で君を待つ。

2:00 携帯電話をいじりながらウトウトする。
6:30 公園のベンチで目を覚ます。
8:30 朝から子供たちが元気に遊んでいる。
11:50 お昼だからか公園には僕一人になった。
15:00 子供たちの元気な声が聞こえる。
20:00 すっかり人はいなくなった。
22:30 やっぱり今年も君は来ない。
23:30 静かな公園には僕一人。
23:50 近くで足音が聞こえた。が、君ではなかった。
23:59 やっぱり君は来ない。
0:05 諦めて公園を出る。


もし、ドラマなら君はきっと現れただろう。
君を待ち続けた5年間は何だったのだろう。
そして、あのメモは いったい何だったのだろう。

僕の頭の中は『?』で溢れた。
ドラマチックな再開に期待した僕は...
もう考えるのはやめよう。
現実と向き合おう。

そして僕は恋愛ドラマを見なくなった。

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