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ターニングポイント ~鈴木 雅人 30歳~ <前編>


1通のメールが届いた
『後悔した選択はありませんか?』
そのタイトルを見た瞬間
頭に浮かんだのは由美のことだった。

10年前、夢を叶えるため
5年間 付き合った彼女と別れて東京に来た。
しかし、いつの間にか夢を諦め就職していた。
こんなことなら由美と別れずに地元に残ればよかった
そう後悔した日々を思い出した。

メールの最後に書いてあった
『あなたのターニングポイントに戻りますか?』
これを見て俺は無意識に『はい』のボタンを押していた。


...何も起こらない。
当たり前か。時間なんて戻せるはずがない。
さっきまで真剣に考えていた自分が恥ずかしくなった。

そして、ベットの上で10年前のことを思い出しながら寝てしまった。



「雅人~」
懐かしい声で目を覚ました。

そこには3年前に死んだはずの母親がいた。
ビックリした俺に母が言った。
「なに、お化けでも見たような顔して!」
いやいや、お化けを見てるんだよ...
「今日は出かけるんでしょ?もう由美ちゃん来てるよ」
そう言って母は俺の部屋を出た。

...俺の部屋!?
そこは10年前まで住んでいた自分の部屋だった。

本当に戻ったのか?
カレンダーを確認すると東京に行く1週間前だ。
だとしたら、今日 由美と別れ話になるはず。

急いで用意をしながら鏡を見てビックリした。
鏡の中の俺は10年前の俺だった。

「も~遅い。また寝坊でしょ!」
10年前の姿をした由美が言った。
やっぱり由美はカワイイ!
でも、今日のデートの終わりに別れることになる。


そして、その時が来た。
「本当に東京に行くの?」
と、由美が言った。
ここで俺が行くと言って別れ話になった。
結局 東京に言っても夢は叶わなかったんだ
行ってもしょうがない。
俺 「いや、やっぱやめた」
由美「本当にそれでいいの?」
俺 「とりあえずコッチで頑張るよ」

俺は夢ではなく由美を選んだ。
そして地元に残り 3年後、由美と結婚した。


----- ターニングポイント ~鈴木 雅人 30歳~ <後編> -----

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