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記憶喪失


...傾いた車内の助手席で目を覚ました。
ひどい頭痛、そして身体中が痛い。

運転席には血だらけの女性の死体があった。
後部座席には誰かが乗っていた形跡はない。

...何も思い出せない。

ドアは開かず無理矢理 窓から車外に出た。
車はガケから落ちたらしい。
ボロボロの車を見て 生きていることが不思議に思えた。

トランクが開いているのに気づき見てみると
中には毛布が1枚と血の跡が残っていた。

トランクにも誰かいたのか!?



...視線を感じ振り返ると、木の陰から女性がこっちを見ていた。

ゆっくり近づき話しかけた
「君もあの車に乗っていたの?」
女性は小さく うなずいた。
「名前は?」と続けて聞くと。
「覚えてないの」と答えた。

この女性も記憶を失っているのかと思い
「俺も何も覚えていないんだ」
すると女性は
「違うの、私は『覚えてないの?』って聞いたのよ」
と、笑った。

女性が言うには、運転席の死体は俺の浮気相手で、この人が妻らしい。
この時は 何1つ疑うことはなかった。

そして、数時間後 記憶を取り戻しかけた俺は死んでいた。

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